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2015年1月31日土曜日

フォーラム参加者のご発言 4 [フォーラムをふりかえって 10]

 好きな志村正彦さんの曲の話を終えてから、再び自由にご発言いただきました。
 先ほど「星降る夜になったら」が好きと答えてくださった方があらためてお話ししてくださいました。
 

 今日は発言するつもりはなかったのですが、先ほど思いがけずお話しすることになったので、思い切ってもう少しお話しさせていただきます。
 私は東京で小学校の教員をしています。実は志村さんを知ったのは志村さんが亡くなった時でした。もともとは奥田民生さんが好きで、2009年にユニコーンが復活して、その頃ずっと聴いていました。志村さんの訃報に接した時、奥田民生さんに影響を受けたと書いてあって、興味を持って、初めて「銀河」を聴いた時にものすごい衝撃を受けました。こんなすごい曲を作った人が亡くなってしまったんだと思ったら、それまで関わりがなかったのに自分でもおかしいと感じながらも、大きな喪失感がありました。今日は昔からのファンの方とか地元の方とかそういう方ばかりかなと思っていましたが、先ほどからお話しをうかがっているといろいろな方がいらっしゃるとわかって安心しました。
 私は志村さんの曲はほんとうに素晴らしいと思っているので、何気なく伝えたいと思い、実は去年の運動会でリレーの時に「Sugar!!
」を流したり、行進のはじめの時に「星降る夜になったら」をかけたりしました。そのことに特に反応はなかったんですが、練習の時、けがで出られない男の子が出だしのところで急に踊り出しました。純粋無垢な子供たちに伝わるのだから、これは本当にすごいのだなと思いました。これからもみなさんに教えていただきながら、自分なりに地道に普及活動をしていきたいと思います。

 「地道に普及活動」というところで、少し笑いが起きました。会場の皆さんに中にも志村さんの曲をもっと多くの人に聴いてほしいと「普及活動」をなさっている方がたくさんいらっしゃったのかもしれません。
 次にお話ししてくださったのは若い男性の方でした。
                                                           
 皆さん、ちょっと冷静になって考えてもらいたいんですけど、「U.F.Oの軌道に沿ってあなたと逃避行」ってどういう事ですか?こんなふうに、すべての曲と言っていいほど、志村さんが書く歌詞はわけがわからなくて、だからこそ僕たちは「これはどういう事だろう」と考えさせられます。
 さっき展示を見させてもらったんですけど、その中に「歌詞の中の自分に現実の自分を合わせていっている」ということばがあって、なるほどと思ったんです。歌詞の中の自分を別の現実の自分の視点から書いているって、曲に対するストイックさがすごいなって思いました。 
 僕は音楽をやっていて、作詞作曲もやっていますが、今の曲って、こんな事を言っては何ですが、アイドルの曲などを聴いているとどれも同じに聞こえてしまいます。その点、フジファブリックの曲は、志村さんの曲も今のフジファブリックの曲もそうですが、特別な、絶対聴いたことのないメロディーや歌詞で、僕の心に沁みるというか、直接入ってきます。僕もそんな歌詞を考えていきたいと思って、今日は展示や皆さんのお話から、そのヒントをいろいろ学ぶことができました。ありがとうございました。


 冒頭の質問には会場から大きな笑いがおきました。自分で作詞作曲をなさる方からの曲作りという視点でのお話が興味深いものでした。

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